1年半放置した個人開発アプリ、Claude Codeに手伝わせたら4日で動いた話【開発ログ#1】

AI活用

個人開発、始めるのは簡単なのに続けるのは難しい。

私も例に漏れず、1年半前に作り始めたAndroidアプリを見事に塩漬けにしていました。それがこの春、AIコーディングツールのClaude Codeを導入したら4日で動くアプリになったので、その記録を残しておきます。

作っているもの:猫を育てるポモドーロタイマー

「CatPomodoroTimer(仮)」という、そのまんまな名前のAndroidアプリです。名前はそのうちちゃんと考えます。

中身はポモドーロテクニック用のタイマーです。25分集中して5分休む、を繰り返すあれですね。このアプリではそれだけでなく、なんと集中した時間に応じて猫が成長します!集中するほど猫が育つ!サボると育たない!

…それだけのアプリです。

最初は小さな子猫ですが…。
セッションを繰り返すと成長していきます!

市場調査もしてないし、ストアに出すかも決めてません。継続が苦手な私自身のために、成果が目に見えるアプリが欲しかったから作っています。

1年半、何もしなかった

実は作りたい気持ちは1年半前から持ち続けていました。リポジトリの最初のコミットは2024年8月。

そして次のコミットは2026年4月。1年半、コミットゼロです。

理由ははっきりしています。まず、Androidアプリ開発の経験がなく、何から始めればいいのか分からなかったこと。それでも当時はChatGPTに聞きながら進めようとしていたんですが、コードがまともに動かなくて、動かない→直してもらう→また動かない、の繰り返しで挫折しました。そこに仕事の忙しさが重なって、そのままフェードアウト。

個人開発あるあるだと思うんですが、「作りたい気持ち」と「平日の夜にAndroid Studioを開く気力」は、別物だ。

再始動のきっかけはClaude Code

転機は本職でClaude Codeを使い始めたことでした。

私はデータエンジニアで、仕事でもAIを使った業務改善をやっています。コーディングエージェントを個人開発に使ったらどうなるのか試したくなった、というのが正直なところです。ChatGPTで一度挫折している身としては成果を得られるか半信半疑でもありました。

使い方の流れはこんな感じです。

  1. やりたいことを日本語で伝える。「タイマー画面に餌皿を表示して、完了したセッション数だけ餌を置きたい」くらいの粒度です
  2. Claude Codeが実装してプルリクエストを作る
  3. 自分はコードレビューして、動作確認して、マージする

つまり自分の役割が「書く人」から「レビューする人・仕様を決める人」に変わります。これくらいなら平日の夜でもやる気になれます。ちなみにコードの中身はほとんど理解してない。

4日間でやったことの全記録

git履歴がそのまま開発ログになっていたので、時系列でまとめます。

やったこと
1日目(4/18)要件定義、データ層(Room)、タイマーの基盤、猫の成長システム
2日目(4/19)設定画面、タイマー表示タップで時間変更、タイマー画面の刷新、餌皿表示。この日だけでPR5本
3日目(4/20)記録画面(バーチャート・期間別統計)、カレンダー表示、連続日数の表示
4日目(4/21〜22)バグ修正ラッシュ。タイマードリフト、DBトランザクション、設定値のバリデーション

4日間でマージしたPRは10本。1年半ゼロだった人間の数字じゃない。

AIに任せて困ったことも書いておく

いいことばかりではなかったので、ハマったポイントも残しておきます。

① 設定を変えるとタイマーがリセットされる事故

タイマー動作中に設定画面で1セッションの時間設定を変更すると、走っているタイマーが巻き戻るバグがありました。「動作中は設定変更を無効化する」という仕様を後から足すことになったんですが、これは完全に最初に仕様を決めなかった自分の責任です。AIは言われたとおりに作るので、仕様の穴はそのまま製品の穴になります。

② レビューをサボると後で倍返しが来る

これは途中で痛感しました。全体としては「いい感じに動いている」雰囲気なんです。でも一つ一つの機能を触ってみると、思ったのと違う、挙動がおかしい、ということが結構あります。雰囲気を信用せず、機能を追加するたびにこまめに挙動と仕様を突き合わせて確認したほうがいい、というのが今のところの教訓です。

「全能なAIすごい」というより「仕様を言語化できれば実装は終わる」、そっちの感覚が近いです。逆に言うと、何を作りたいか曖昧なままだと、無味乾燥な成果物が高速で量産されます。

次にやること:差がつくのはコンセプトだけ

4日間やってみて感じたのは、個人開発のハードルはもう劇的に下がっているということです。実装はAIがここまでやってくれる。タイマーも、データベースも、グラフも、言えば出てくる。

つまり、実装では差がつかなくなったということです。同じものは誰でも4日で作れるわけですから。アプリ開発で差を生めるのは、コンセプトのところくらいしかないんじゃないか、というのが今の実感です。

このアプリのコンセプトは明確で、押し出したいのは次の3つです。

  • 日々の努力量がはっきり可視化されること
  • 猫がでかくなっていく快感
  • そして単純に、猫の可愛さ

今は集中時間がデータとして積み上がっているだけなので、次のアップデートでは「猫が大きくなっている」と日々実感できる仕組みづくりをやります。実装はAIに任せられる時代だからこそ、ここだけは時間をかけてこだわるつもりです。

進んだらまた開発ログ#2として書きます。1年半放置した人間の「また書きます」ですが、今回はAIという相棒がいるので多分大丈夫です。

ちなみにこのClaude Codeは外出先のスマホからでも動かせるようにしていて、詳しくはこちらの記事にまとめました。

それでは。

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